▸今日(11月1日)まで最近1週間に観た映画は、<コリアン・シネマ・ウィーク2017>で「灰の花」「歩く女王」「LUCK-KEY/ラッキー」「グッバイ・シングル」、<東京国際映画祭>で「Have a Nice Day」「詩人の恋」「影武者」で計7本。その中で一番良かったのは(「影武者」は別にしといて)「灰の花」でした。上映後のトークショーは「灰の花」「詩人の恋」「影武者」の3つ。「詩人の恋」主演のヤン・イクチュンはあの<暴力的な>「息もできない」の役柄よりもコチラの方が本来的な姿、なのだそうです。興味深かったのは「影武者」のアシスタントプロデューサー野上照代さんと、作曲の池辺晋一郎さんの話でしたが、これは書くと長くなりすぎるので涙を呑んで省略します。
上記以外で「ゲット・アウト」も観に行きましたが、これは事前に調べ過ぎた分、衝撃度が弱くなってしまいました。
▸そんなこんなで、今年の鑑賞作品数は76本に。あと、観る予定を自分用のメモとしてあげておきます。今シネマ・ジャック&ベティで上映中の「あゝ、荒野(前・後篇)」「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「サーミの血」「台湾萬歳」、今後の上映予定では台湾映画の「星空」。その他の劇場での上映中作品では「ブレードランナー 2049」。上映予定作は、韓国映画では「密偵」は絶対! イ・ビョンホンとカン・ドンウォン共演の「MASTER/マスター」はどうかなあ? その他、原作小説を読んだ「ザ・サークル」は期待度はあまり高くはないが一応・・・。「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「すばらしき映画音楽たち」「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」あたりは必ず観に行きます。
それから11月11日のコリアキネマ倶楽部の第205回上映会もぜひ行かなくては・・・。
この分だと、今年は100本の大台に届くかも・・・。
「朝鮮日報」10月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
「マイティ・ソー バトルロイヤル」
肉体派ギャグの2人組 ★★★☆
「君の膵臓をたべたい」
美しい桜のような初恋 ★★★
2作品とも以下の記事の中で紹介しています。
★★★ NAVERの人気順位(10月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(-) ビューティフル・トゥモロー(韓国) 9.92(353)
②(1) ルター 9.70(144)
③(-) マリアンヌとマーガレット(韓国) 9.37(92)
④(2) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国) 9.35(486)
⑤(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.34(228)
⑥(5) アイ・キャン・スピーク(韓国) 9.33(11,654)
⑦(6) 貯水池ゲーム(韓国) 9.31(2,667)
⑧(7) テンポガールズ(韓国) 9.31(204)
⑨(8) 犯罪都市(韓国) 9.24(20,745)
⑩(9) gifted/ギフテッド 9.21(356)
今回の新登場は①「ビューティフル・トゥモロー」だけですが、この作品については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(2) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
②(3) ブレードランナー 2049 8.22(9)
③(5) 南漢山城(韓国) 7.50(6)
④(7) アイ・キャン・スピーク(韓国) 7.25(8)
⑤(-) マザー! 7.25(4)
⑥(8) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国) 7.22(9)
⑦(9) 夢のジェーン(韓国) 7.00(8)
⑧(-) 女優は今日も(韓国) 7.00(7)
⑨(-) マージョリー・プライム 7.00(3)
⑩(-) テンポ・ガールズ(韓国) 7.00(1)
⑩(-) アイ・アム・ヒース・レジャー 7.00(1)
⑩(-) イット・カムズ・アット・ナイト 7.00(1)
⑩(-) 私のエンジェル 7.00(1)
⑤「マザー!」、⑨「マージョリー・プライム」、⑩「私のエンジェル」の3作品が今回の新登場です。
⑤「マザー!」は、ジェニファー・ローレンス主演のアメリカのサイコスリラー。郊外の一軒家に暮らす夫婦のもとに、ある夜不審な訪問者がやってきます。その時から夫婦の穏やかな生活は一変します。翌日以降もと謎の訪問者が次々現れますが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていきます。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐようになります。そんな中でも妻は妊娠し、やがて出産して母親になりますが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受けていました・・・。韓国題は「마더!」。日本公開は来年1月19日、ということだったのが今日(11月1日)の情報によれば製作側のパラマウント・ピクチャーズの意向で日本公開中止が決定されたとのこと。何があった?
⑨「プライムたちの夜」(仮)は、アメリカのドラマ。ジョーダン・ハリソン作の同名の演劇(原題は「Marjorie Prime」)の映画化作品で、この演劇は11月7日から浅丘ルリ子等が出演して新国立劇場で上演されます。物語の時代は近未来。中心人物はだんだん記憶を失っていく85歳の女性マージョリー(ロイス・スミス)です。彼女のそばには、先立った夫の若い頃の姿をしたアンドロイドのウォルター(ジョン・ハム)がいます。マージョリーはウォルターに自分が覚えている瞬間を話し、過ぎた日々の思い出を振り返ったりしています。一方、娘のテス(ジーナ・デイビス)と、彼女の夫ジョン(ティム・ロビンス)は、薄れていくマージョリーの記憶を何とか留めようとウォルターにマージョリーが覚えていない新しい物語を伝えてやるのですが・・・。はたしてアンドロイドはそんな家族愛に応えてくれるのでしょうか・・・。韓国題は「당신과 함께한 순간들」。日本公開は未定のようです。
⑩「私のエンジェル」(仮)は、フランスのラブロマンス。目の見えない、いつも1人でいる少女マドレーヌの前に、身体が透明な少年エンジェルが現れます。目には見えなくてもエンジェルのすべてを感じることができる彼女は、いつの間にかエンジェルに深い感情を感じるようになります。しかし、2人はマドレーヌの目の手術のために別れることになります。数年後に視力を回復して家に帰ってきたマドレーヌは、エンジェルを必死で探しますが、彼の痕跡すら見つけることができません。はたして彼女はエンジェルと再び会うことができるのか・・・? 韓国題は「나의 엔젤」。日本公開は未定です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月27日(金)~10月29日(日) ★★★
「マイティ・ソー バトルロイヤル」が出足好調で他を圧倒
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・1,579,072・・・・・・・・2,214,504 ・・・・・・・17,692 ・・・・・・・1,639
2(1)・・犯罪都市(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・476,050・・・・・・・・5,845,070 ・・・・・・・47,949・・・・・・・・・768
3(66)・・君の膵臓をたべたい(日本) ・・・10/25・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・198,964・・・・・・・・1,547 ・・・・・・・・・218
4(2)・・ジオストーム ・・・・・・・・・・・・・・・10/19 ・・・・・・・・・・112,932 ・・・・・・・・・970,965・・・・・・・・8,065 ・・・・・・・・・545
5(3)・・大将 キム・チャンス(韓国) ・・・・10/19 ・・・・・・・・・・・27,527 ・・・・・・・・・358,233 ・・・・・・・・2,727 ・・・・・・・・・357
6(4)・・南漢山城(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・・21,246・・・・・・・・3,825,963 ・・・・・・・31,067 ・・・・・・・・・229
7(6)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206・・・・・・・・157,991・・・・・・・・1,234 ・・・・・・・・・131
8(新)・・ビューティフル・トゥモロー(韓国)・・10/26 ・・・・・23,601 ・・・・・・・・・・16,948・・・・・・・・・・238 ・・・・・・・・・・47
9(42)・・バジャロと仲間たち・・・・・・・・10/26・・・・・・・・・・・・13,993 ・・・・・・・・・・16,832・・・・・・・・・・122 ・・・・・・・・・292
10(7)・・ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(日本)・・10/19・・・・・11,948 ・・・・・・・・・・62,123・・・・・・・・・・512 ・・・・・・・・・・70
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」があっという間に200万人を突破。「犯罪都市」は2位に退きましたが600万人が目の前です。
今回の新登場は1・3・4・9位の4作品です。
1位「マイティ・ソー バトルロイヤル」は、アメリカのSF&アクションシリーズの第3作。日本でも11月3日公開で、すでに多くの情報が出ているので、内容等の紹介は省きます。韓国題は原題のままで「토르:라그나로크」です。
3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は
「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
8位「ビューティフル・トゥモロー」は、韓国のドラマ、というより、シンガーソングライターでありミュージカル俳優のパク・ヒョシンが2016年10月6年ぶりに出したアルバム7集「アイ・アム・ア・ドリーマー」を完成させていく姿を撮ったミュージックビデオといった方がいいかも。パク・ヒョシンといえば、2004年中島美嘉の「雪の華」(韓国題「눈의 꽃」)のカバーが大ヒットしたことで知られています。(→YouTube。) この作品では、彼と軍隊時代からの友人で、今年から同じ事務所と契約した軍隊時代からの友人で、プロデューサー・シンガーソングライター・プロデューサー・作曲家等として活躍し音楽の天才と言われるチョン・ジェイルと共に、キューバの小劇場や街や海の美しい映像を背景にアルバム収録曲を彼自身のナレーションとともに鑑賞することができます。原題は「뷰티풀 투모로우」です。
9位「バジャロと仲間たち」(仮)は、ノルウェーの家族向きミュージカル・アニメ。列車専用のトンネルで住んでいるアナグマのバジェロと、(人間の)ミュージシャンのトゥスンとルディウッド。ある日偶然にアマンダと出会います。彼女のお父さんは科学者ですが、世界征服を企てる悪党ラスプーチンに捕まり、彼女だけ逃げてきたとのこと。トゥスンとルディウッドは、バジェロと一緒にアマンダのお父さんがいる汚染された都市ノルウェーのベルゲンに向けて出立しますが、行く先々で事故を起こし、それではたして危険に陥った世界を救えるのかどうか・・・。韓国題は「배저로와 친구들: 신비한 모험」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(33)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・10/25・・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・・198,964 ・・・・・・・・1,547・・・・・・・・・218
2(1)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206 ・・・・・・・・・・157,991 ・・・・・・・・1,234・・・・・・・・・131
3(新)・・ガラスの庭園(韓国) ・・・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・・・8,249 ・・・・・・・・・・・15,992 ・・・・・・・・・・113・・・・・・・・・331
4(6)・・ルター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・・・3,747 ・・・・・・・・・・・17,877 ・・・・・・・・・・131・・・・・・・・・・28
5(新)・・マディソン郡の橋 ・・・・・・1995/09/23・・・・・・・・・・・・・3,138 ・・・・・・・・・・・・5,897・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・58
今回の新登場は、1・3・5位の3作品です。
1位「君の膵臓をたべたい」については上述しました。
3位「ガラスの庭園」は、韓国のミステリー。葉緑体を利用した人工血液を研究していた女性研究者チェヨン(ムン・グニョン)は後輩に研究アイテムを盗まれ、愛する人さえ奪われてて、子供の頃育った森の中のガラスの庭の中で孤独に暮らしています。一方、最初の小説の失敗でスランプを経験した無名作家ジフン(キム・テフン)は偶然知り合ったチェヨンの生活を盗み見て緑の血が流れる女性について小説を連載して瞬く間に人気作家の仲間入りをします。そんなある日、衝撃的な未解決事件の犯人としてチェヨンが上げられ、この事件がジフンの小説と同じであることが知られて世界を騒がせます。はたしてチェヨンのガラスの庭で何が起きたのか・・・? 原題は「유리정원」です。
5位「マディソン郡の橋」は、世界的なベストセラーとなったロバート・ジェームズ・ウォラーの小説を、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化し、大きな話題となった作品の再上映。私ヌルボは観てませんが、<ぴあ映画生活>では評点平均は70点で、「どんなに美化しても不倫は汚れ」という感想が優勢のようですが、これを<健全>と見るのは当然の価値観としても、また別の価値観もたしかにありそう。韓国題は「매디슨 카운티의 다리」です。
上記以外で「ゲット・アウト」も観に行きましたが、これは事前に調べ過ぎた分、衝撃度が弱くなってしまいました。
▸そんなこんなで、今年の鑑賞作品数は76本に。あと、観る予定を自分用のメモとしてあげておきます。今シネマ・ジャック&ベティで上映中の「あゝ、荒野(前・後篇)」「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「サーミの血」「台湾萬歳」、今後の上映予定では台湾映画の「星空」。その他の劇場での上映中作品では「ブレードランナー 2049」。上映予定作は、韓国映画では「密偵」は絶対! イ・ビョンホンとカン・ドンウォン共演の「MASTER/マスター」はどうかなあ? その他、原作小説を読んだ「ザ・サークル」は期待度はあまり高くはないが一応・・・。「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「すばらしき映画音楽たち」「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」あたりは必ず観に行きます。
それから11月11日のコリアキネマ倶楽部の第205回上映会もぜひ行かなくては・・・。
この分だと、今年は100本の大台に届くかも・・・。
「朝鮮日報」10月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)

肉体派ギャグの2人組 ★★★☆
「君の膵臓をたべたい」
美しい桜のような初恋 ★★★
2作品とも以下の記事の中で紹介しています。
★★★ NAVERの人気順位(10月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(-) ビューティフル・トゥモロー(韓国) 9.92(353)
②(1) ルター 9.70(144)
③(-) マリアンヌとマーガレット(韓国) 9.37(92)
④(2) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国) 9.35(486)
⑤(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.34(228)
⑥(5) アイ・キャン・スピーク(韓国) 9.33(11,654)
⑦(6) 貯水池ゲーム(韓国) 9.31(2,667)
⑧(7) テンポガールズ(韓国) 9.31(204)
⑨(8) 犯罪都市(韓国) 9.24(20,745)
⑩(9) gifted/ギフテッド 9.21(356)
今回の新登場は①「ビューティフル・トゥモロー」だけですが、この作品については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(2) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
②(3) ブレードランナー 2049 8.22(9)
③(5) 南漢山城(韓国) 7.50(6)
④(7) アイ・キャン・スピーク(韓国) 7.25(8)
⑤(-) マザー! 7.25(4)
⑥(8) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国) 7.22(9)
⑦(9) 夢のジェーン(韓国) 7.00(8)
⑧(-) 女優は今日も(韓国) 7.00(7)
⑨(-) マージョリー・プライム 7.00(3)
⑩(-) テンポ・ガールズ(韓国) 7.00(1)
⑩(-) アイ・アム・ヒース・レジャー 7.00(1)
⑩(-) イット・カムズ・アット・ナイト 7.00(1)
⑩(-) 私のエンジェル 7.00(1)
⑤「マザー!」、⑨「マージョリー・プライム」、⑩「私のエンジェル」の3作品が今回の新登場です。
⑤「マザー!」は、ジェニファー・ローレンス主演のアメリカのサイコスリラー。郊外の一軒家に暮らす夫婦のもとに、ある夜不審な訪問者がやってきます。その時から夫婦の穏やかな生活は一変します。翌日以降もと謎の訪問者が次々現れますが、夫は招かれざる客たちを拒む素振りも見せず、受け入れていきます。そんな夫の行動に妻は不安と恐怖を募らせていき、やがてエスカレートしていく訪問者たちの行動によって事件が相次ぐようになります。そんな中でも妻は妊娠し、やがて出産して母親になりますが、そんな彼女を想像もしない出来事が待ち受けていました・・・。韓国題は「마더!」。日本公開は来年1月19日、ということだったのが今日(11月1日)の情報によれば製作側のパラマウント・ピクチャーズの意向で日本公開中止が決定されたとのこと。何があった?
⑨「プライムたちの夜」(仮)は、アメリカのドラマ。ジョーダン・ハリソン作の同名の演劇(原題は「Marjorie Prime」)の映画化作品で、この演劇は11月7日から浅丘ルリ子等が出演して新国立劇場で上演されます。物語の時代は近未来。中心人物はだんだん記憶を失っていく85歳の女性マージョリー(ロイス・スミス)です。彼女のそばには、先立った夫の若い頃の姿をしたアンドロイドのウォルター(ジョン・ハム)がいます。マージョリーはウォルターに自分が覚えている瞬間を話し、過ぎた日々の思い出を振り返ったりしています。一方、娘のテス(ジーナ・デイビス)と、彼女の夫ジョン(ティム・ロビンス)は、薄れていくマージョリーの記憶を何とか留めようとウォルターにマージョリーが覚えていない新しい物語を伝えてやるのですが・・・。はたしてアンドロイドはそんな家族愛に応えてくれるのでしょうか・・・。韓国題は「당신과 함께한 순간들」。日本公開は未定のようです。
⑩「私のエンジェル」(仮)は、フランスのラブロマンス。目の見えない、いつも1人でいる少女マドレーヌの前に、身体が透明な少年エンジェルが現れます。目には見えなくてもエンジェルのすべてを感じることができる彼女は、いつの間にかエンジェルに深い感情を感じるようになります。しかし、2人はマドレーヌの目の手術のために別れることになります。数年後に視力を回復して家に帰ってきたマドレーヌは、エンジェルを必死で探しますが、彼の痕跡すら見つけることができません。はたして彼女はエンジェルと再び会うことができるのか・・・? 韓国題は「나의 엔젤」。日本公開は未定です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月27日(金)~10月29日(日) ★★★
「マイティ・ソー バトルロイヤル」が出足好調で他を圧倒
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・マイティ・ソー バトルロイヤル・・10/25・・・・・・1,579,072・・・・・・・・2,214,504 ・・・・・・・17,692 ・・・・・・・1,639
2(1)・・犯罪都市(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・476,050・・・・・・・・5,845,070 ・・・・・・・47,949・・・・・・・・・768
3(66)・・君の膵臓をたべたい(日本) ・・・10/25・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・198,964・・・・・・・・1,547 ・・・・・・・・・218
4(2)・・ジオストーム ・・・・・・・・・・・・・・・10/19 ・・・・・・・・・・112,932 ・・・・・・・・・970,965・・・・・・・・8,065 ・・・・・・・・・545
5(3)・・大将 キム・チャンス(韓国) ・・・・10/19 ・・・・・・・・・・・27,527 ・・・・・・・・・358,233 ・・・・・・・・2,727 ・・・・・・・・・357
6(4)・・南漢山城(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・・・21,246・・・・・・・・3,825,963 ・・・・・・・31,067 ・・・・・・・・・229
7(6)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206・・・・・・・・157,991・・・・・・・・1,234 ・・・・・・・・・131
8(新)・・ビューティフル・トゥモロー(韓国)・・10/26 ・・・・・23,601 ・・・・・・・・・・16,948・・・・・・・・・・238 ・・・・・・・・・・47
9(42)・・バジャロと仲間たち・・・・・・・・10/26・・・・・・・・・・・・13,993 ・・・・・・・・・・16,832・・・・・・・・・・122 ・・・・・・・・・292
10(7)・・ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(日本)・・10/19・・・・・11,948 ・・・・・・・・・・62,123・・・・・・・・・・512 ・・・・・・・・・・70
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」があっという間に200万人を突破。「犯罪都市」は2位に退きましたが600万人が目の前です。
今回の新登場は1・3・4・9位の4作品です。
1位「マイティ・ソー バトルロイヤル」は、アメリカのSF&アクションシリーズの第3作。日本でも11月3日公開で、すでに多くの情報が出ているので、内容等の紹介は省きます。韓国題は原題のままで「토르:라그나로크」です。
3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
3位「君の膵臓をたべたい」は、もちろん日本でも話題の小説&映画ですが、私ヌルボ、なんとなくこの手の作品は敬遠していて、何も語れませんです、はい。韓国題は
「너의 췌장을 먹고 싶어」です。
8位「ビューティフル・トゥモロー」は、韓国のドラマ、というより、シンガーソングライターでありミュージカル俳優のパク・ヒョシンが2016年10月6年ぶりに出したアルバム7集「アイ・アム・ア・ドリーマー」を完成させていく姿を撮ったミュージックビデオといった方がいいかも。パク・ヒョシンといえば、2004年中島美嘉の「雪の華」(韓国題「눈의 꽃」)のカバーが大ヒットしたことで知られています。(→YouTube。) この作品では、彼と軍隊時代からの友人で、今年から同じ事務所と契約した軍隊時代からの友人で、プロデューサー・シンガーソングライター・プロデューサー・作曲家等として活躍し音楽の天才と言われるチョン・ジェイルと共に、キューバの小劇場や街や海の美しい映像を背景にアルバム収録曲を彼自身のナレーションとともに鑑賞することができます。原題は「뷰티풀 투모로우」です。
9位「バジャロと仲間たち」(仮)は、ノルウェーの家族向きミュージカル・アニメ。列車専用のトンネルで住んでいるアナグマのバジェロと、(人間の)ミュージシャンのトゥスンとルディウッド。ある日偶然にアマンダと出会います。彼女のお父さんは科学者ですが、世界征服を企てる悪党ラスプーチンに捕まり、彼女だけ逃げてきたとのこと。トゥスンとルディウッドは、バジェロと一緒にアマンダのお父さんがいる汚染された都市ノルウェーのベルゲンに向けて出立しますが、行く先々で事故を起こし、それではたして危険に陥った世界を救えるのかどうか・・・。韓国題は「배저로와 친구들: 신비한 모험」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(33)・・君の膵臓をたべたい(日本)・・・・10/25・・・・・・・・・・・135,293 ・・・・・・・・・・198,964 ・・・・・・・・1,547・・・・・・・・・218
2(1)・・ぼくは明日、昨日の君とデートする(日本)・・10/12・・18,206 ・・・・・・・・・・157,991 ・・・・・・・・1,234・・・・・・・・・131
3(新)・・ガラスの庭園(韓国) ・・・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・・・・8,249 ・・・・・・・・・・・15,992 ・・・・・・・・・・113・・・・・・・・・331
4(6)・・ルター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・・・3,747 ・・・・・・・・・・・17,877 ・・・・・・・・・・131・・・・・・・・・・28
5(新)・・マディソン郡の橋 ・・・・・・1995/09/23・・・・・・・・・・・・・3,138 ・・・・・・・・・・・・5,897・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・58
今回の新登場は、1・3・5位の3作品です。
1位「君の膵臓をたべたい」については上述しました。
3位「ガラスの庭園」は、韓国のミステリー。葉緑体を利用した人工血液を研究していた女性研究者チェヨン(ムン・グニョン)は後輩に研究アイテムを盗まれ、愛する人さえ奪われてて、子供の頃育った森の中のガラスの庭の中で孤独に暮らしています。一方、最初の小説の失敗でスランプを経験した無名作家ジフン(キム・テフン)は偶然知り合ったチェヨンの生活を盗み見て緑の血が流れる女性について小説を連載して瞬く間に人気作家の仲間入りをします。そんなある日、衝撃的な未解決事件の犯人としてチェヨンが上げられ、この事件がジフンの小説と同じであることが知られて世界を騒がせます。はたしてチェヨンのガラスの庭で何が起きたのか・・・? 原題は「유리정원」です。
5位「マディソン郡の橋」は、世界的なベストセラーとなったロバート・ジェームズ・ウォラーの小説を、クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化し、大きな話題となった作品の再上映。私ヌルボは観てませんが、<ぴあ映画生活>では評点平均は70点で、「どんなに美化しても不倫は汚れ」という感想が優勢のようですが、これを<健全>と見るのは当然の価値観としても、また別の価値観もたしかにありそう。韓国題は「매디슨 카운티의 다리」です。