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Channel: ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [3月2日(金)~3月4日(日)]

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▸3月2日に「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」、4日に「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」と、画家が主人公のドキュメンタリーとドラマを続けて鑑賞。正確には、前者はとくにあの「快楽の園」について仔細に説明されていて、後者は作品そのものよりもモード・ルイスと魚の行商をしていた夫との一風変わった(?)愛の形に焦点が当てられたドラマ。また昨日(5日)はアカデミー賞作品賞受賞の報を聞いた直後その「シェイプ・オブ・ウォーター」を鑑賞。主演のイライザ役はモード・ルイスを演じていたサリー・ホーキンス。イライザの仕事は航空宇宙研究センターの清掃員ということのようですが、昨年公開の「ドリーム」の舞台だったNASAラングレー研究所と関係あるの? 時代設定は「ドリーム」が1961年で「シェイプ・オブ・ウォーター」が1962年。今その時代が懐古されているのか、忘れた宿題に取り組んでいるのか? この2作品の時代が偶然一致しただけなのか、これもよくわからず。
 あ、上記3作品中私ヌルボが一番引き込まれたのは「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」でした。シネマ・ジャック&ベティで最終日に観ることができてホントによかったです。

▸韓国映画史上2番目の大ヒットとなった「神と共に」は漫画家チュ・ホミンのウェブトゥーン(ネット漫画)が原作で、「あの世編」(3巻)「この世編」(2巻)「神話編」(3巻)の全8巻があり、今回は「あの世編」の部分の映画化です。いろんな地獄のようすは日本でも(たぶん)おなじみのものですが、現代の社会・世相の風刺といった要素も盛り込まれていて、6年ほど前だったか、とてもおもしろく読みました。→コチラ
や→コチラに少しずつ書きましたが、「この世編」はまさに現代の社会問題を扱っています。しかしとぼけたような味わいもあって、それがチュ・ホミンの魅力だと思います。(一例→コチラ参照)

▸今韓国でも<Me Too>運動が盛り上がっていて、いろんなジャンルの有名人がターゲットとなり、批判にさらされています。その1人に「神と共に」にも出演している有名俳優がいて(→関連記事)、続編の「神と共に2」が再編集・撮り直しというなったとか。ところで日本の場合はどうなんでしょうね?

▸今年に入って今まで14本映画を観た中で韓国映画は「自白」1本だけ。観るつもりの「コンフィデンシャル/共助」は気がついたら東京の上映館はシネマート新宿だけとは・・・。早く行かなければ。3月10日公開の「キング」は最初から首都圏はシネマート新宿だけか、うーむ。懸案のインド映画「バーフバリ」2作も観てないしなー・・・。

▸今年の<花開くコリア・アニメーション2018>の日程とプログラムが公開されました。→公式サイト参照。
    「朝鮮日報」3月3日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
잠시 쉬면 더 단단해질 거야
서울살이에 지친 혜원(김태리)은 고향에 내려와 자연을 오가며 끼니마다 밥을 지어먹는다.

 《週末の劇場街》で紹介
  「リトル・フォレスト」

   しばらく休むと勁(つよ)くなるよ



    [写真説明] ソウル生活に疲れたヘウォン(キム・テリ)は故郷に戻って3度の食事はご飯を炊いて食べる。

 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」
   名俳優、名セリフ、名監督 ★★★★



 「相性」
   ロマンチックに程遠い ★★☆



 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
   原作ファン、失望しそう ★★☆

 いずれの作品についても以下の記事の中で紹介しています。
         ★★★ NAVERの人気順位(3月6日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) 地球:驚きの1日  9.48(163)
②(3) グレイテスト・ショーマン  9.39(11,617)
③(4) ワンダー  9.39(1,537)
④(2) みつばちマーヤの大冒険 2  9.39(224)
⑤(5) 血の年代記(韓国)  9.36(194)
⑥(7) ジェクスキス エイティーン(韓国)  9.29(323)
⑦(9) 1987(韓国)  9.26(30,029)
⑧(10) リメンバー・ミー  9,22(13,468)
⑨(-) ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男  9.21(570)
⑩(-) ゴッホ~最期の手紙~  9.19(5,077)

 今回の新登場はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(-) ア・ゴースト・ストーリー  8.33(6)
③(2) パターソン  8.20(9)
④(3) シェイプ・オブ・ウォーター  8.18(11)
⑤(4) 1987(韓国)  8.08(12)
⑥(5) リメンバー・ミー  7.83(6)
⑦(6) タンジェリン  7.71(7)
⑦(6) 私はあなたのニグロではない  7.71(7)
⑨(8) 共同正犯(韓国)  7.67(9)
⑩(9) パディントン2  7.67(3)

 こちらも新登場の作品はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月2日(金)~3月4日(日) ★★★

         韓国の時代劇コメディ「相性」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(27)・・相性[宮合.クンハプ](韓国) ・・・・2/28 ・・・・・・・・・489,700 ・・・・・・・・・923,874 ・・・・・・・・7,271 ・・・・・・・・・965
2(22)・・リトル・フォレスト(韓国)・・・・・2/28 ・・・・・・・・・372,394 ・・・・・・・・・686,339 ・・・・・・・・5,391 ・・・・・・・・・832
3(1)・・ブラックパンサー ・・・・・・・・・・・・2/14 ・・・・・・・・・256,294・・・・・・・・5,195,899 ・・・・・・・44,251 ・・・・・・・・・786
4(2)・・セブン・シスターズ ・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・187,874 ・・・・・・・・・762,730 ・・・・・・・・6,325 ・・・・・・・・・371
5(5)・・シェイプ・オブ・ウォーター・・・・ 2/22 ・・・・・・・・・・62,372 ・・・・・・・・・327,722 ・・・・・・・・2,737 ・・・・・・・・・294
6(47)・・ナミヤ雑貨店の奇蹟(日本)・・・・2/28 ・・・・・・・・・・59,997 ・・・・・・・・・157,331 ・・・・・・・・1,192 ・・・・・・・・・502
7(新)・・レッド・スパロー ・・・・・・・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・42,051 ・・・・・・・・・・81,279・・・・・・・・・・651 ・・・・・・・・・382
8(新)・・ゲート(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・40,058 ・・・・・・・・・・75,432・・・・・・・・・・622 ・・・・・・・・・208
9(35)・・ペンタゴン・ペーパーズ ・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・38,945 ・・・・・・・・・・77,269・・・・・・・・・・615 ・・・・・・・・・266
       /最高機密文書
10(6)・・フィフティ・シェイズ・フリード・・2/21・・・・・・・・24,087 ・・・・・・・・・191,205 ・・・・・・・・1,644 ・・・・・・・・・146
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週に続き満足な数字が出ているのは「ブラックパンサー」くらい。500万人以上確実で、あとどこまで伸びるか? 韓国映画は最初上位に登場してもまもなく急落といった例が続いています。
 今回の新登場は1・2・6・7・8・9位の6作品です。
 1位「相性」[宮合.クンハプ]は、韓国の時代劇コメディ。厳しい凶作が続いていた朝鮮時代、ソンファ姫(シム・ウンギョン)の婚儀だけが旱魃を解消するものと信じる王(キム・サンギョン)は大々的な婿探しを実施し、朝鮮最高の易術家のソ・ドユン(イ・スンギ)は、婿候補とソンファ姫の相性診断を引き受けることになります。ソンファ姫は、以前星回りが良くないという噂で過去縁談を断られたこともあり、顔も知らない男性を夫にはできないと考えて、相性をみる資料となる婿候補たちの<四柱単子(サジュタンジャ)>つまり生年月日時の記録を盗み出し、宮廷外に出て候補たちの調査を始めます。一方、ソ・ドユンはソンファ姫のことを<四柱単子>を盗んだ宮女と誤解し、それを取り戻すために彼女と一緒に旅をすることになります。その候補たちの顔ぶれは、野心満々の男ユン・シギョン(ヨン・ウジン)、イケメンのガンフィ(カン・ミニョク)、親孝行者ナム・チホ(チェ・ウシク)等々。はたしてどうなる?この婿選び・・・。原題は「궁합」です。
 2位「リトル・フォレスト」は、橋本愛主演の連作日本映画の韓国版リメイク。試験、恋愛、就職・・・何一つままならない日々をしばらく止めて 故郷に帰ってきたヘウォン(キム・テリ)は長年の友人であるチェハ(リュ・ジュニョル)とウンスク(チン・ギジュ)に会います。他人とは違う、自分だけの人生を生きるために故郷に帰ってきたジェハ、平凡な日常からの脱出を夢見るウンスクと共に、直接育てた農作物で一食一食を作って食べ、冬から春、そして夏、秋を送って戻って冬を迎えることになったヘウォンは、故郷に帰ってきた本当の理由に気づきます・・・。原題は「리틀 포레스트」です。五十嵐大介の原作コミック(右画像)は韓国でも人気で、第1巻は現在漫画ベストセラーの第2位です。
 6位「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、韓国でも人気の東野圭吾作品の中でも1番のステディセラーが原作とあって注目度は高いようです。山田涼介のファンもかなりいるのかな? 私ヌルボもその原作の方は読みましたが、映画は観ずじまいです。韓国題は「나미야 잡화점의 기적」です。
 7位「レッド・スパロー」は、ジェニファー・ローレンス主演のアメリカのサスペンス。日本でも3月30日公開で、すでに諸情報が流されています。私ヌルボも何回は予告編を見ました。ということで説明は省きます。韓国題は「레드 스패로」です。
 8位「ゲート」は、韓国のコメディ。下町近所のアパートに集まって設計図を広げる怪しい連中。人生の逆転大当たりを実現する最後の1発を狙ったものの、掘れば掘るほど何かヘン。金庫泥棒しに来て、大韓民国をひっくり返してしまった(?)泥棒たちのお話。原題は「게이트」です。
 9位「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は、実話に基づいたアメリカのドラマ。1971年ベトナム戦争に関する極秘文書“ペンタゴン・ペーパーズ“の存在を、NYタイムズがスクープします。新聞発行人キャサリン(メリル・ストリープ)や、ワシントン・ポスト紙の編集主幹ベン(トム・ハンクス)らは、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうとしますが・・・。韓国題は原題と同じ「더 포스트(ザ・ポスト)」。日本公開は3月30日です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・セブン・シスターズ・・・・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・187,874 ・・・・・・・・・・762,730 ・・・・・・・・・6,325・・・・・・・・・371
2(17)・・ナミヤ雑貨店の奇蹟(日本)・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・59,997 ・・・・・・・・・・157,331 ・・・・・・・・・1,192・・・・・・・・・502
3(2)・・パディントン2・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/08 ・・・・・・・・・・12,144 ・・・・・・・・・・332,276 ・・・・・・・・・2,503・・・・・・・・・158
4(3)・・ホタル火ディンディン・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・・・3,028 ・・・・・・・・・・・36,228・・・・・・・・・・・256・・・・・・・・・・63
5(-)・・青春物語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1963/9/07 ・・・・・・・・・・・1,131 ・・・・・・・・・・・・4,459 ・・・・・・・・・8,940・・・・・・・・・・・1

 2・5位の3作品が新登場です。
 2位の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」については上述しました。
 5位「青春物語」は1957年のアメリカ映画の再上映。1館だけなのでたぶん平和市場のシルバー劇場でしょう。主演ラナ・ターナーの名前は、60年代が10代だったヌルボにとってはちょっと前の時代の女優という感じで、知ってはいても作品は観てません。グレース・メタリアスの同名ベストセラー「ペイトンプレイス物語」の映画化作品。原題「Peyton Place」で韓国題も「페이톤 플레이스」ですが、「ペイトンプレイス物語」といえば60年代後半~70年代TV放映されたドラマで、これも名前を知っていただけ。映画が先に作られたのですね。内容もかなり違っている、のかな?

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