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Channel: ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ
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韓国内の映画 週末の興行成績 [6月5日(金)~6月7日(日)]と、人気順位 ►「37セカンズ」は年間ベストレベルかも。別件:図書館にあった「虚構の映像」という本ですが・・・

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▸5日(金)はシネマ・ジャック&ベティで「37セカンズ」、6日(土)は横浜シネマリンで「アリ地獄天国」、そして8日(月)はkino cinema横浜みなとみらいで「ハリエット」と、この2ヵ月近いオアズケ状態から解き放たれて堰を切ったように映画館に行ってます。どの館も間隔を空けて座るようになっていて座席表は最初から市松模様。極力隣りが空いていることを望む私ヌルボにとっては好都合です。が、映画館としてはまだまだ厳しい状況は続くようです。

▸上記作品中、見出しにも書いた「37セカンズ」について。この作品(実は日米合作映画)、コロナ休みに入るけっこう前の2月7日から始まっていたのですが、その間なぜ観る気が起こらなかったかというと単純にフツーの障碍者物?となんとなく思ってしまったから。とくに近年、たとえば次のような作品にはあまり食指が動かないどころか、「またか」と思って最初から「観ない」方に振り分けることがよくありました。つまり「難病」「亡くなった人の霊」「LGBT」「認知症」「余命〇日」等。
 多少なりとも気になる作品は公式サイトや専門家の評を見ますが、私ヌルボの場合は実際その映画を観た人たちの感想をよく参考にします。この「37セカンズ」の場合は、とくに<映画.com>の映画レビューや評点を見て、その評価の高さに「じゃあ観てみるか」ということにしました。※この<映画.com>のレビューを読む度に、皆さん文章が上手いなあとつくづく思います。
 別の言い方をすれば、「37セカンズ」についての表面的な内容紹介等の記事は少なくとも自分にとっては逆効果だったということ。書店で「どんでん返しあり」コーナーはダメでしょ云々の議論がありましたが(←「ハリエット」のポスターにその点でちょっと疑問も・・・)、誤った先入観を持たせたりするのも宣伝の失敗ですね。(って、自分の誤解はタナにあげて・・・。) まあ、「37セカンズ」の場合、いろんな要素のある作品なので紹介・宣伝の仕方がむずかしいと思いますが・・・。そんなワケで、むしろ
 で、観た感想ですが、委細は省略。絶対オススメの作品です。あと3週間残ってますが、今年上半期公開の日本映画の中でも最上級レベルだと思います。(って新作の日本映画、ほんの少ししか観てませんが・・・。) また主人公役の佳山明、その母親役の神野三鈴(←小曽根真夫人なのか)は演技賞モノ。

▸今後観ようかな、と思った作品の多くは、例のごとく→シネマ・ジャック&ベティの近日上映予定作品の中に入っています。その88作品中から自分用のメモ。
 「SKIN スキン」「ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020」「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」「はちどり」「いつくしみふかき」「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」「コロンバス」「街の上で」「マルモイ ことばあつめ」「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」「ゴーストマスク 傷」。
 ・・・しかし、新型コロナがこのまま鎮静化すればいいんだけど、確証はないからねー。

▸話には聞いていた西田哲雄「虚構の映像」(批評社ル1988)という本。副題が「申相玉・崔銀姫事件の真相」というトンデモ本(?)というか何というか・・・。内容は以下のごとし。
 大韓航空機事件以来、執拗に繰返される「北犯行説」の真相は何か? 韓国国家安全企画部によって捏造された申相玉と崔銀姫の失踪事件に巻き込まれた日本の一青年が怒りを込めて事件の全貌を明らかにする迫真のルポ。
 ・・・で、この本が横浜市立図書館にあったので借りてきました。韓国・北朝鮮関係で、このほかにも天安艦沈没事件やセウォル号事故等々、揣摩臆測をよんでいるネタはいろいろあるからねー。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月9日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(3) こんにちは、ミヌ(韓国)  9.59(29)
②(1) レ・ミゼラブル:ザ・ステージド・コンサート  9.51(86)
③(2) ビホールド・マイ・ハート  9.46(28)
④(4) ライド・ライク・ア・ガール  9.44(149)
⑤(5) 私はポリ(韓国)  9.41(73)
⑥(9) レミ:家なき子  9.29(31)
⑦(8) ネコの執事(韓国)  9.26(61)
⑧(7) トムボーイ  9.24(356)
⑨(-) ネヴァー・ルック・アウェイ  9.16(125)
⑩(6) クイーンズ・オブ・ザ・フィールド  9.14(14)

 今回新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(-) はちどり(韓国)  8.38(13)
③(3) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
④(4) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)
⑤(5) トムボーイ  7.33(9)
⑥(6) チャンシルは福も多いね(韓国)  7.00(10)
⑦(7) 透明人間  7.00(2)
⑧(8) きみの鳥はうたえる(日本)  6.86(7)
⑨(-) こんにちは、ミヌ(韓国)  6.75(4)
(新) フランス女(韓国)  6.67(6)

 ⑩「フランス女」が新登場です。この作品については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月5日(金)~6月7日(日) ★★★
        韓国映画の新作ミステリー「侵入者」が20万人を超え、ダントツ1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・侵入者(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・6/04・・・・・・・・・・238,417・・・・・・・288,816 ・・・・・・・・2,678 ・・・・・・1,363
2(2)・・グレイテスト・ショーマン・・2017/12/20 ・・・・・・・50,325 ・・・・・1,589,815 ・・・・・・・12,673・・・・・・・・519
3(1)・・アンダーウォーター・・・・・・・・・5/27・・・・・・・・・・・21,473・・・・・・・101,319・・・・・・・・・・870・・・・・・・・493
4(3)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・5/06 ・・・・・・・16,478・・・・・・・200,247 ・・・・・・・・1,732・・・・・・・・405
5(再)・・マッドマックス ・・・・・・・・2015/5/14・・・・・・・・・・・8,843 ・・・・・3,895,438 ・・・・・・・33,499・・・・・・・・・38
       怒りのデス・ロード
6(5)・・ラ・ベル・エポック ・・・・・・・・・・・5/20 ・・・・・・・・・・・7,314・・・・・・・・55,133・・・・・・・・・・475・・・・・・・・219
7(新)・・フランス女(韓国)・・・・・・・・・・・6/04 ・・・・・・・・・・・6,523・・・・・・・・・8,545・・・・・・・・・・・65・・・・・・・・243
8(新)・・トゥルー:風変わりなめんどり・・6/04・・・・・・・・5,711・・・・・・・・・6,546・・・・・・・・・・・51・・・・・・・・299
9(11)・・ライフ・オブ・パイ・・・・・・2013/1/01 ・・・・・・・・・・・4,575 ・・・・・1,645,334 ・・・・・・・16,374・・・・・・・・・77
       /トラと漂流した227日
10(6)・・ミスビヘイビア ・・・・・・・・・・・・5/27 ・・・・・・・・・・・4,530・・・・・・・・24,771・・・・・・・・・・206・・・・・・・・204
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 あいかわらず全体的には観客動員数の停滞が続く中、新作の韓国映画「侵入者」が20万人の大台を超えたのが明るい兆し、と言えるかどうか? 新登場は1・7・8位の3作品です。
 1位「侵入者」は、韓国のミステリー&スリラー。しばらく前に事故で妻を失い、失意に陥っている建築家のソジン(キム・ムヨル)のところに、25年前にいなくなった妹を見つけたとの連絡が来ます。初めて会った自分を親しげに「お兄さん」と呼ぶユジン(ソン・ジヒョ)がどこか不自然に感じるソジンとは違って、家族たちはすぐに彼女を受け入れます。ところがユジンが帰ってきた後、家族に奇妙なことが起き始め、それを不審に思ったソジンは妹の秘密を追うと、自分の日常を根こそぎ揺るがした事件に彼女が関連していることを知ります・・・。原題は「침입자」です。
 7位「フランス女」は、韓国のドラマ。40代の女性ミラ(キム・ホジョン)は、かつて女優を夢見ていましたが、パリ留学中にフランス人の夫と落ち着くことになります。その後別れの痛みを経て、久しぶりに韓国に戻って来ました。そしてミラは20年前に公演芸術アカデミーで共に学んだ旧友たち、映画監督のヨンウン(キム・ジヨン)、演劇の演出家ソンウ(キム・ヨンミン)たちと再会します。彼女は2年前に世を去った後輩の俳優ヘラン(リュ・アベル)について思い出そうとしますが、どれも鮮明ではない記憶の中でミラは一瞬にしてその頃に戻って夢と現実が交差し、過去と現在を行き来する特別な旅をすることになります・・・。原題は「프랑스여자」です。
 8位「トゥルー:風変わりなめんどり」(仮)は、スペイン・アルゼンチン合作の子供向き音楽アニメ。卵を産ないめんどりのトゥルーはからかわれていました。しかし、気立ての優しいイザベルおばあさんはそんなトゥルーに歌う才能があるという事実を知って音楽を教えてくれます。そして農場で幸せな時を過ごしていましたが、ある日おばあさんが屋根から落ちる事故に遭って記憶を失ってしまい、トゥルーさえわからなくなってしまいます。おばあさんの記憶を取り戻すためにトゥルーはサーカスで歌を歌い、一気にスーパースターになります。しかし欲張りなサーカス団長トラブリーはトゥルーを独占しようと陰謀をたくらみますが・・・。韓国題は「슈퍼스타 뚜루(スーパースター トゥルー)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・エスケープ・フロム・プレトリア ・・・・5/06・・・・・・・16,478 ・・・・・・・・200,247・・・・・・・・1,732・・・・・・・・405
2(2)・・ラ・ベル・エポック ・・・・・・・・・・・・・・・・5/20・・・・・・・・7,314 ・・・・・・・・・55,133 ・・・・・・・・・475・・・・・・・・219
3(5)・・ライフ・オブ・パイ・・・・・・・・・・・・2013/1/01・・・・・・・・4,575・・・・・・・1,645,334・・・・・・・16,374・・・・・・・・・77
       /トラと漂流した227日
4(4)・・さらば、わが愛/覇王別姫 ・・・・・1993/12/24・・・・・・・・2,240 ・・・・・・・・・94,966 ・・・・・・・・・853・・・・・・・・・66
5(再)・・ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります・・2016/1/21・・1,086・・・・・・37,799 ・・・・・・・・・280・・・・・・・・・31

 今回新登場の作品はありません。5位「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」は、日本でも韓国と同じ16年1月に公開されました。韓国題は「브루클린의 멋진 주말(ブルックリンのすてきな週末)」と相当違います。原題は「Ruth & Alex」と全然別の作品みたい。どうも欧米の作品はタイトルで客を集めようという意図が強くないのでは?

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